新しいデザインとは「複数の過去要素の組み合わせ」でできる。
要は「デザインパクリ」である。
先日、代理店経由で弊社の広告クリエイティブが他社メディアさんの広告に酷似しているとご指摘をいただいた。
寝耳に水だった。
オマージュはクリエイティブ制作の一つの技法なので
さすがにパクリは言い過ぎでは?と思って
該当の広告を確認したら「完全にパクリ」であった。
正式な経緯報告書をもって謝罪を行ったが、広告制作の社内管理体制の甘さが露呈した事件であった。
ご迷惑をお掛けした関係者の皆様、大変申し訳ございませんでした。
再発防止に努めますので今後ともよろしくお願い致します。
そもそも、オマージュとパクリは何が違うのか?
デザイナーはパクりを組み合わせてオリジナルをつくる。
みなパクリとは堂々と言えないから「リサーチ」という。
デザイン制作業務の8割はリサーチだと思っている。
ではデザインがうまくなるには?
「デザインが上手い人はセンスがいい」
これは確かにそう。だけどセンスは磨くことができる。
センスは知識からはじまる 単行本 – 2014/4/18
水野 学 (著)
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知識をつければセンスは磨くことができる。
手順
1.王道を知る
2.流行を知る
3.共通するルールを探す(仮説)
例えば…
チョコレートの商品開発をするなら
1.王道のチョコレートの味と雰囲気を知る(知識)、ロングセラーの味と雰囲気を知る(知識)
2.流行のチョコレートを知る(知識)
3.共通項を考える(知識)
4.疑問から仮説を導く(センス)
5.仮説を検証
知識をいれないとセンスは磨かれない。
知識の中に「ツール」の使い方も含まれる。
この画像はどうやって作るのだろう?
このオブジェクトの加工はどうやっているのだろう?
作り方が分かれば真似することができる。
新しいデザインとは「複数の過去要素の組み合わせ」から生まれる。
要はデザインはパクリである。
パクりを組み合わせてオリジナルをつくる。
みなパクリといえないから「リサーチ」という。
デザイン制作業務の8割はリサーチ。
そもそも組み合わせる素材のセンスがなければセンスのいいデザインはできない。
デザインが上手い人の特徴
・ツールの使い方を知っている
・ツールの組み合わせ方を知っている
・リサーチがうまい、組み合わせる素材のセンスがいい
まとめると、具体と抽象がうまくて、何をパクればいいか知っている「アナロジー思考」が得意な人と結論がでた。