インターン生の運用者が赤字をだしていた。
マイナス2万くらいの赤字だったので気になって声をかけてみた。
おやま「けっこうな広告費を使ってるけど数字大丈夫?」
インターン「ちょっとFBに喰わせようと思って」
ずいぶん上級者な返答をしてくるやつだ。
彼は運用者としては優秀な部類に入る。日々愚直に検証を繰り返すタイプだ。
彼の「喰わせる」というのはおそらく「最適化を待つ」ということだろう。
彼が運用しているFB広告は広告の最適化がとても優秀だ。
FB(IG)が取得している個人データを活用した広告アルゴリズムは今の広告媒体の中で最強レベルだと思う。
だから「広告費を使って最適化を待つ」というのは一つの手段でもある。
でも、そんな運用方法はクソくらえなのだ。
広告と株式投資はすごく似ている。
利益は「取りにいく」ものではなく「付いてくる」ものだ。
いかに「攻めたか」ではない、いかに「失敗しなかった」かが重要なのだ。
つまに何が言いたいかというと
「自分がコントロールできない事をKPIに設定するな」だ。
広告運用でアンコントローラブルなことは多い。
CVR
これは最もコントロールできないものである。
CVRの決定要素は実に様々である。
曜日、時間帯、天気、ターゲット設定、商品価格、商品LPなど
メディアのいち運用者ではコントロールできない要素が多すぎる。
広告最適化もそのうちの一つだ。
FB様の勝手な仕様変更によって最適化はガラリと変わるし、垢バンだってする。
こっちが最適化を待つために予算を追加しても仕方がないのだ。
しかも最適化は「再現性」が全く無い。
隣の席に座っている同期と同じCR、同じターゲティング、同じ記事を入稿しても数字が全く同じにならないのはそのせいだ。
だから運用者はCVRや最適化を気にしてはいけない。
CVRが低くても、高くても自分がコントロールできる数字のKPIが達成していればいいのだ。
CPCはクリエイティブの質を上げることでコントロールできるし、
MCPAは記事の質を上げることでコントロールできるし、
CPAはクライアントからもらう単価を調整することでコントロールできる。
自分がコントロールできる領域でPDCAを回しまくることが大切なのだ。
ではどうやってコントロールできないCVRを上げればいいのか?と疑問に思うだろう。
そんな方法はない。
ただひたすら神様にお願いするか、自分がコントロールできる範囲の改善をし続けるしかないのだ。
あぁ、
明日はCVR高いといいな。